左官業

左官業とは

左官業とは
左官業とは

左官とは、様々な鏝(こて)を使い、建物の壁や床、土塀などを土やセメントモルタルなどの素材を塗り仕上げ、最終的な表面仕上げを施す職種のことです。
見るほどに味わいのある肌合い、手仕事による仕上げの多様性や味わいは、職人の鏝さばきがあるからこそです。長年培われてきた日本の住まいに対する考えと伝統技能によって確立された多くの技法は、現在も建築に対応し続けています。

素材と特徴

高千穂シラス壁

左官業とは
左官業とは

シラスは大量の火砕流として一気に堆積したため、他の土と混ざることなく厚い地層を形成しました。一般的な土は、岩石が細かく分解された粉末に植物や微生物などがもたらす作用によって様々な有機物質が混ざったものです。またシラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない「原始的な土」です。
特徴としては、消臭作用が高く、結露やカビの発生が少ないことが有名です。

珪藻土仕上げ

左官業とは
左官業とは

「珪藻土」とは、単細胞の植物プランクトン「珪藻」の殻の化石からなる堆積物のことを言います。大昔の白亜紀以降の地層から産出されます。珪藻土だけでは固まらないため、固化材を使用します。
珪藻土の特徴は、吸放湿性能が優れ、においの吸着作用があります。

しっくい塗り

左官業とは
左官業とは

「しっくい」とは、天然鉱物資源である「石灰」を主原料とし、天然海藻などから作られる「糊」、麻などを細かい繊維状にした「スサ」を加えた100%天然素材の建築材です。
特徴として、しっくいの表面には湿度によって水分を吸放出する調湿性が備わっており、さらに消臭効果もあります。また高い防火性能を有し、抗菌作用もあり安全な建材として認知されています。